こんにちは、Sunny鍼灸院・整骨院です。
当院には日々「腰痛」に悩まれている方が多く来院されますが、その中で非常に多いのが次のようなお悩みです。
- 朝起きた瞬間から腰が痛い
- 夜中に腰の違和感で目が覚める
- 寝ても疲れが取れない
- 長年マットレスを変えていない
実はこれらのお悩み、寝ている間の環境が大きく関係している可能性があります。
今回は、腰痛の方にぜひ知っていただきたい
- 腰痛と睡眠の関係
- 寝返りが少ないと腰痛が悪化する理由
- 腰痛の方におすすめのマットレス条件
- マットレス選びで失敗しないポイント
について、現場で多くの腰痛患者さんを診てきた視点から、7,000文字で詳しく解説します。
なぜ腰痛と「睡眠」が深く関係しているのか
人は一生の約3分の1を睡眠に費やすと言われています。つまり、睡眠中の姿勢や環境は、日中の姿勢と同じかそれ以上に腰へ影響を与えています。
腰痛の方に共通して見られる特徴として、
- 寝ている間に同じ姿勢が長時間続いている
- 寝返りの回数が極端に少ない
- マットレスが柔らかすぎる、または硬すぎる
といった点が挙げられます。
本来、人は一晩に20〜30回程度の寝返りを無意識に行っています。この寝返りこそが、腰を守るための重要な動作なのです。
寝返りが少ないと腰痛になりやすい理由
① 筋肉や関節に負担が集中する
同じ姿勢が長時間続くと、腰の筋肉や関節の一部に持続的な圧力がかかります。これにより、
- 筋肉が緊張し続ける
- 血流が悪くなる
- 老廃物が溜まりやすくなる
といった状態が起こり、朝起きた時の腰痛や重だるさにつながります。
② 椎間板へのストレスが増える
背骨のクッション役である「椎間板」は、同じ方向からの圧力が続くことに弱い構造をしています。
寝返りが少ない状態では、
- 特定の椎間板だけが圧迫される
- 回復する時間がない
結果として、慢性的な腰痛や坐骨神経痛の原因になることもあります。
③ 自律神経が乱れやすくなる
寝返りは、単なる体勢変更ではなく、
- 血流調整
- 体温調整
- 自律神経の切り替え
にも深く関わっています。
寝返りがうまくできない環境では、睡眠が浅くなり、疲労が抜けず、腰痛の回復も遅れてしまいます。
寝返りがしやすい環境とは?
腰痛の方にとって重要なのは、
「自然に寝返りができる環境」
を整えることです。
寝返りがしにくい環境の例
- 柔らかすぎて体が沈み込むマットレス
- 硬すぎて体が浮いたようになる寝具
- 体に合っていない枕
- 寝返りのスペースが狭いベッド
特に多いのが、
「腰が痛いから柔らかいマットレスを選んだ」
というケースです。
実はこれは逆効果になることも少なくありません。
腰痛の方におすすめのマットレス条件
では、腰痛の方にはどのようなマットレスが良いのでしょうか。
① 適度な反発力がある(高反発すぎない)
寝返りをしやすくするためには、体を押し返してくれる力が必要です。
- 柔らかすぎる → 体が沈み、寝返りが困難
- 硬すぎる → 接地面が痛くなり、筋緊張が強まる
理想は、
沈みすぎず、押し返しすぎない「適度な反発力」
を持ったマットレスです。
② 体圧分散性が高い
腰だけに圧力が集中しないことも重要です。
- 肩・背中・腰・お尻
これらがバランスよく支えられることで、腰への負担が軽減されます。
体圧分散が悪いマットレスでは、無意識に力が入り、結果として腰痛が悪化します。
③ 寝姿勢を安定させてくれる
寝返りがしやすい=不安定、ではありません。
- 仰向けでも横向きでも背骨が自然なS字を保てる
- どの姿勢でも腰が反らない・落ち込まない
こうした条件を満たすマットレスが理想です。
④ 長時間使用しても性能が落ちにくい
マットレスは毎日使うものです。
- すぐにヘタる
- 腰の部分だけ沈む
こうした状態では、寝返りがしにくくなり、腰痛再発の原因になります。
耐久性も、腰痛対策では非常に重要なポイントです。
当院でよくあるマットレスに関する誤解
「腰痛=硬いマットレスが良い」
これは非常によくある誤解です。
硬すぎるマットレスでは、
- 腰と背中が浮く
- 筋肉が緊張する
- 寝返りの回数が減る
結果的に腰痛が悪化するケースもあります。
「高級マットレス=腰痛が治る」
価格が高い=体に合う、とは限りません。
重要なのは、
- 自分の体重
- 体型
- 寝姿勢
- 寝返りのしやすさ
に合っているかどうかです。
マットレス選びで失敗しないためのポイント
① 必ず実際に横になって試す
可能であれば、
- 仰向け
- 横向き
- 寝返り
を実際に行って確認しましょう。
寝返りがスムーズかどうかは必ずチェックしてください。
② 「腰が楽」より「動きやすい」を基準に
その場で楽に感じても、
- 動きにくい
- 体が沈む
マットレスは要注意です。
③ 枕とのバランスも考える
マットレスだけ良くても、枕が合っていないと
- 首
- 背中
- 腰
に負担がかかります。
トータルで睡眠環境を整えることが大切です。
Sunny鍼灸院・整骨院からのアドバイス
腰痛は、
- 日中の姿勢
- 体の使い方
- 睡眠環境
これらが複雑に絡み合って起こります。
施術で体を整えても、毎日6〜7時間過ごす寝具環境が合っていなければ、腰痛は繰り返します。
当院では、
- 腰痛の根本原因の評価
- 日常生活・睡眠環境のアドバイス
- 再発しにくい体づくり
まで含めてサポートしています。
「マットレスを変えても腰痛が良くならない」
「何が自分に合っているのかわからない」
そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
まとめ
- 腰痛の方には寝返りのしやすさが非常に重要
- 寝返りが少ないと腰への負担が集中する
- 柔らかすぎ・硬すぎるマットレスは要注意
- 適度な反発力と体圧分散がカギ
腰痛改善の第一歩は、寝ている時間を味方につけることです。
Sunny鍼灸院・整骨院は、あなたの腰痛改善を全力でサポートします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。





