「寝ても腰が痛い」「朝起きると腰が重い」という方へ。実は、寝る姿勢や寝具の選び方が腰痛に大きく影響します。
本記事では、国家資格者が腰痛対策としておすすめする寝姿勢、枕・マットレスのポイント、避けたいNG姿勢をわかりやすく解説します。
腰痛と寝る姿勢の関係
腰痛は日中の姿勢だけでなく、就寝時の姿勢でも悪化することがあります。特に腰に負担がかかる姿勢で長時間寝ていると、筋肉や関節にストレスが溜まり、朝の痛みにつながります。
腰痛におすすめの寝姿勢
1. 仰向けで膝下にクッション
仰向けは背骨がまっすぐになりやすく、腰への負担が少ない姿勢です。さらに膝の下にクッションや丸めたタオルを置くことで、腰の反りを軽減できます。
2. 横向きで膝の間に枕
横向きで寝る場合は、両膝の間に枕を挟むと骨盤が安定し、腰のねじれを防げます。右向き・左向きはどちらでもOKですが、消化器系の負担を考えると左向きが推奨されることもあります。
3. 胎児のように丸くなる姿勢
腰椎が丸くなることで腰の筋肉が緩みやすく、坐骨神経痛がある人にもおすすめです。ただし丸まりすぎると呼吸が浅くなるため、適度な丸みを意識しましょう。
避けたい寝姿勢
- うつ伏せ寝:腰が反り、首にも負担がかかります。
- 極端な高枕:背骨が曲がり、肩こりや首こりを悪化させることがあります。
- マットレスが柔らかすぎる:腰が沈みすぎて背骨が不自然に湾曲します。
枕とマットレスの選び方
枕のポイント
- 首の自然なカーブを支える高さを選ぶ
- 仰向け時は後頭部が沈みすぎない硬さ
- 横向き時は肩幅分の高さを確保できる厚み
マットレスのポイント
- 硬さは「沈み込みすぎず、押し返しすぎない」中程度
- 体圧分散性が高いもの(腰だけ沈まず全体で支える)
- 10年以上同じマットレスを使っているなら買い替え検討
腰痛がひどいときは専門家に相談
正しい寝姿勢を意識しても腰痛が改善しない場合、筋肉や関節の炎症、骨格の歪みなどが隠れていることがあります。痛みが長引くときは早めに専門家に相談しましょう。
よくある質問
- Q. 仰向けと横向き、どちらが腰に良い?
- A. 仰向けが基本ですが、横向きで膝に枕を挟むのも腰への負担を軽減できます。
- Q. うつ伏せでしか眠れない場合は?
- A. できれば横向きや仰向けに慣れるように少しずつ姿勢を変えていきましょう。
- Q. マットレスの買い替え目安は?
- A. 10年経過、または中央が大きく沈んでいるなら買い替えをおすすめします。
- Q. 腰痛がひどいときは寝ていた方がいい?
- A. 安静にしすぎると筋力が落ちるので、痛みが許す範囲で動きましょう。
まとめ
- 腰痛には仰向け+膝下クッション、横向き+膝枕が効果的
- うつ伏せや柔らかすぎるマットレスは避ける
- 枕とマットレスは首・腰の自然なカーブを保てるものを選ぶ










